こんにちは。移動販売でクレープ屋をもうすぐ始めるつもりでいるゆきち(@yuki_one2)です。
個人事業を始めようと思っている方が直面する問題が「融資」ですね。
日本政策金融公庫は個人事業主でも利用できる金融機関です。金利もおおよそ2%と優良で、新しく事業を始めようとするならまず考えるべき融資先でしょう。
僕もクレープ屋を始めるべく金融公庫に融資をお願いしに行きました。
結果は残念ながら審査落ちです。
しかし自分に必要な準備はわかりました。
なにをすべきなのかも分かりました。
これで夢を諦めたわけではありません。
今回の記事では実際に金融公庫に面談に行き、審査を受けてきた自分が融資の方法をお伝えします。
・公庫の融資を受けるために必要なもの
・面談の前に準備したこと
・面談で何を聞かれたのか
・審査に落ちた理由
僕は自分のやりたいことを持っている人すべてを応援したいです。夢を持つみんなが、やりがいや満足感で満たされていくと良いですね!
日本政策金融公庫で融資を受けるためには
金融公庫で融資を受ける手順としては
- 応募する
- 書類を揃える
- 面談する
- 結果発表
- 融資実行
という順番です。
僕は習志野市で開かれた起業塾というのに参加し、そこで金融公庫の職員の話を聞いてきました。
前提条件として金融公庫の面談を担当してくれる職員は「事業者の味方」です。
もちろん仕事なので何でもかんでも融資を通すわけにかいかないですが、極力融資を通してくれるように動いてくれます。
なので人事採用の面接とはまったく違うものなので、そういう心構えでいることが大事です。
自分たちにできることは準備を完璧にすることです。融資を受けるにふさわしい熱意と計画性を持っていきましょう
公庫に応募する
公庫の融資にも種類があります。
僕のように新しく事業を始めようとしている人が利用する融資は「新規稼業資金」です。
最大で7,200万円もの融資の枠があり、返済期間は最大で20年(運転資金の融資は7年)、金利はおおよそ2%になります。
詳しくは公式ページから確認してください。
金融公庫に応募する方法は2つです。
- 公庫に行って直接応募するか
- 必要書類を揃えて郵送するか
「何をしたいか」によって提出する書類は変わってきます。
僕の場合は移動販売でクレープ屋をやりたかったので、店舗を持つ必要がありません。よって店舗の賃貸証明書などは必要ないというわけです。
最初にとりあえず金融公庫に行き、説明を受けてから書類を準備するのも良いですね。
金融公庫は全国に支店がありますので、公式サイトから近くの支店を探してください。
僕は最初に公庫に行きました。
いきなり行っても問題ありません。そこで融資に必要な書類と、借入申込書をもらうことができます。
郵送でも大丈夫とのことだったので、僕は後日必要書類を揃えて郵送で応募しました。
※ これはあくまで僕の場合ですので、公庫に電話し必要な書類を確認することを推奨します。
面談に向かうまでの準備
書類を郵送で送付した1週間後くらいに、金融公庫から連絡があります。
この時点で担当者となる人が決まっており、その人から電話がかかってきます。
電話内容は面談の日にちの確認と、必要書類についてです。
郵便物も同時に届きます。
中身は公庫のパンフレットと面談の案内です。面談の案内はほとんど電話で話した内容と同じです。面談の日付が書かれ、面談の日に必要な書類が書かれています。
- 6ヶ月分が記帳された通帳
- 借り入れ(ローン)内容がわかるもの
- 自己資金がわかるもの
- 売上計画書(売上が出る根拠)
- 自分の強みとなるもの
面談では担当者になる人に自分が「できる」という説得をする必要があります。
なぜなら融資の決定は担当者が行うわけではなく、公庫の内部で決められます。
先ほども言った通り、担当者は味方です。担当者が納得しないようでは内部に持ち帰った時に、担当者が周りを説得しようがありません。
なので担当者を唸らせるくらい準備ができれば最高です。
僕が準備した5つの書類のうち、下2つは要望がないけども準備した書類です。
もちろん必ずしも必要な書類ではないのですが、担当者を説得するためには必要な書類でした。
『自分のやろうとしていることはこう言った根拠がありできます!』という気持ちです。
準備しすぎて悪いことは何ひとつありません。融資を取り付けるために担当者を唸らせましょう。
「強みとなるもの」というのは難しいと思います。
僕の場合はブログで成果を上げていることをまとめました。事業を始めてからも、インターネットで集客できる可能性を示しました。
ここに関しては何でも良いと思います。とにかく熱意を伝えましょう。
面談で聞かれること
面談は誰もいない個人ブースで行われます。
僕の担当者は定年を過ぎた普通のおじいちゃんでした。
まず聞かれたことは創業の動機です。
「なぜ事業をやりたいのか?」です。
続いて聞かれたことは
- いつから事業を始めようと思ったのか?
- 事業に関わる経歴はあるのか?
- 応援してくれる人はいるのか?
- 出店先の目処はついているのか?
などです。
すべてが「事業が成功する見込みがあるか」「融資しても大丈夫なのか」という疑問に基づいています。
ここで嘘をつくことは絶対にやめましょう。
融資が通ってから嘘がバレたら全額返済を迫られます。
先を考えると自分の首を絞めることになるので、面談で嘘をつくメリットはありません。
担当者は味方です。
自分はやれるという思いを話しましょう。
ここで感じたことは「自己資金の多さ」はそれほど問題ではないということです。
大事なのは金額ではなく、事業の見通しと準備力です。
また公庫は融資のよって収益を得ているので「貸したい」という意向があります。
よって借りたい金額が大きく、自己資金も少なかろうが、「できる」と思わせれば融資を受けることは可能です。
お金が無いと諦めるのはもったいないのです。
審査の結果はその場で言い渡されることはありません。担当者が社内に持ち帰り、全体的に会議にかけられます。
おおよそ1週間程度で結果の電話が来ることでしょう。
しかし僕の場合は面談が終わった時点で『融資は厳しくなる』と言われてしまいました…
審査に落ちた理由
後日審査の結果の電話が来ましたが、言われた通り僕は落選となりました。
とても悲しい結果でした。
面談の後に言われたことは
- 準備期間が短すぎる
- 出店場所の目処がついていないのはダメ
- 飲食店の経験がないのが心配
ということでした。
まず消防士を退職した理由は、クレープ屋をやりたいからではありません。
クレープ屋をやりたいと思った理由は、休日にふと見つけたキッチンカーに憧れたのがきっかけです。
これが「弱い」ということです。
どうしてもクレープ屋をやりたくて退職したのなら説得力があるが、そうじゃないのは計画性が無いということでした。
出店場所について、僕は融資が通ってから探し始めようとしていました。
しかし『それでは遅い』と。
出店予約を取り付けられないとしても、相場を調査したり、出店可能なのかくらいは店舗に聞いて回れるだろうということです。

確かにその通りだ。
これは「できることをやっていない」と判断されました。
最後に飲食店の経験です。
こればかりはどうしようも無いと思っていましたが、担当者からは『1年くらいアルバイトでクレープ屋を体験してみてはどう?』と提案されました。
「1年クレープ屋を頑張った」という実績があれば、それは審査にかなり有利に働くということです。
総合的に創業に対する姿勢がまだまだ「甘い」という判断を僕は受けてしまったようです。
結果、僕に足りなかったのは計画性と準備でした。
ハッと思って「やりたい」と思っても、なかなか現実は厳しいことがよくわかりました。
それでも事前に準備した自分の強みの資料や、売上計画書というのは「熱意」を伝える大きな武器になったようです。
担当者からそこについては褒めていただきました。
これから金融公庫に融資を受けに行くという人は是非、自分をアピールする資料を作ってはどうでしょうか。
まとめ
金融公庫の融資を受けるために大事なこと
- 公庫の担当者は味方
- 自己資金よりも計画性と準備力
- 熱意と強みを伝える
僕は融資を受けることができませんでしたが、これで開業を諦めた訳ではありません。
今回の結果を受けて開業資金をどうするか悩みましたが、自己資金でなんとかやってみようと思います。
公庫の担当者の言う通りにクレープ屋でバイトという選択肢も考えましたが、今の時代バイトなんかしなくても自分で技術を磨くことはできます。
習うよりも慣れる。
最初は完璧でなくとも、開業した方が成長は早いと判断しました。
自己資金でやるとなると、運転資金などが計画よりも圧迫されるので厳しい戦いになることが予想されます。
それでもとにかくやりたい。自分の気持ちを尊重し進んで行きたいと思います。
コメント
[…] […]
[…] […]
[…] […]
[…] […]
[…] 個人事業の味方 / 日本政策金融公庫で融資の面談をした結果 […]