こんにちは。移動販売のクレープ屋キャンプスクレープ代表のゆきち(@yuki_one2)です。2019年11月からキッチンカーを開業させています。
さて今回はキッチンカー運営についてです!!僕がこれまでに実践した、売上を伸ばす方法を公開します。
ご存知の通り僕はクレープ屋としてキッチンカー運営をしており、初月は3万の赤字、2ヶ月目は17万の黒字、3ヶ月の今は途中ですがすでに20日目で先月の売上は超えています。
そうなんです。順調に右肩上がりなんです。
これはたまたま売上が伸びているとは思っていなくて、ここまでの試行錯誤の結果が表れていると思います。
ということで今回のブログは「僕が実践して良かったキッチンカー戦略」を余すことなく紹介したいと思います!!
この記事は
- キッチンカーをはじめてみたい人
- キッチンカーをすでにやっている人
- 僕の活動に興味がある人
に届けたい内容となっています。
この記事を読んで、ぜひ僕の経験を生かして欲しいと思います!
注意していただきたいのは、必ずしも僕の意見が「正解」と言っているわけではなくて、やってみて手応えがあったことを発表していき参考にして欲しいということです。
まだまだ開業3ヶ月の初心者ということは自覚していますので、「それは違う」「もっと良い方法がある」と思う方は、ぜひご意見をいただければと思います!!
それでは僕のキッチンカー戦略を発表しましょう。
・僕が実践して良かったと思うキッチンカー運営の仕掛けの発表
キッチンカーで売上を伸ばす方法とは?開業3ヶ月で売上40万いくまでに試したこと
まずは僕がこの3ヶ月間で実践して良かったことを一挙に紹介していきます!!
実践して良かったこと
- とにかくいろんな場所に出店する
- 看板や装飾をこだわる
- メニューを絞る
- 低価格メニューを出す
- 調理工程をみせる
- 出店場所を絞っていく
- ホームページを作る
- SNSやYouTubeをやる
- キャッシュレスを導入する
- 同じ場所に出店しすぎない
以上まとめると10項目です。それではひとつずつ理由を解説していきます!
とにかくいろんな場所に出店する
キッチンカーを始めてみると、どこの出店場所に出すべきかという悩みに直撃します。
しかし売上を伸ばしているキッチンカーは試行錯誤の末に、ようやく自分にとって最高の出店場所を見つけています。
誰でもそうですが、いきなり答えにたどり着くものではありません。1回とりあえず出店してみて、わかることが多々あります。
人通りはどれくらいなのか。
年齢層はどうなのか。
どんな雰囲気なのか。
意外と売れる可能性もあるし、意外と売れない可能性もあります。
自分の場合はどうなのか?
売れなくてもいいので、とにかく実態を知るためにいろんな場所に思い切って1度だけ出店してみましょう!
その方法は、気になった場所にどんどん電話していく事です。
意外な場所が自分のベストになるかも知れません。今の場所に満足せずに、さらなる向上心を持つことが非常に重要です。
【関連記事】

看板や装飾をこだわる
いろんなキッチンカーを見ていると、看板やメニュー表を適当に作っている業者をよく目にします。
じつはこれが売上が伸びない理由になっていることがあります。
まず看板や車の装飾をこだわることでプロ感が出ます。
食べ物が美味しいかどうかは、食べる前の期待からすでに始まっています。
人がモノを美味しいと感じるには、意外にも味覚よりも視覚からの情報が大きいようです。
過去に「美味しい」と経験したものを見ると、脳がその経験から「これは美味しいんだよ」と感じさせてくれます。
つまり本当に美味しい味というのも大事なのですが、どういう場所で作られているのか、どういう形の料理なのかという、見た目に現れるモノの方が「美味しい」と感じることに重要なのです。
同じ料理でも一流料理店で出せれるものと、家庭で出される物だったら、一流料理店で出された料理がおいしく感じるようになっています。
「こんなに良い場所で、高いお金を払って食べるモノは良いものに決まっている」と脳が決めているのです。
オシャレでいかにも美味しそうな内装、外装を作れたら、それは理論的に売上に結びつくはずなのです。
それはオシャレなキッチンカーをSNSで見つけて参考にしよう!
おすすめはインスタグラムのひろまる(hiromaru13)さんです。
全国のキッチンカーを取材しており個性的なものばかり掲載してあるので、めちゃくちゃデザイン参考になるはずです。
僕もキッチンカーを作る前は、いろんなキッチンカーを見て憧れをいだいていました。ぜひ一度見てみてください。
もちろん内装をこだわる分だけ初期費用はかかりますが、ここは妥協してはいけない所です。
看板のデザインは自分で考え、作れるものはDIYするなど経費の削減には努めましょう。
僕のキッチンカーキャンプスクレープは、その名の通り「キャンプ」をコンセプトにしています。
具体的には木材にこだわっていて、森の中にいるようなデザインを目指しています。
僕もまな板や飾り棚、カッティンボードなどはすべて手作りにし、またメニュー表やお店の看板のデザインはすべて自分で行い、費用の削減に努めています。
ちなみにかかった経費はこちらの記事にまとめてありますので、気になる方は参考にしてください。
【関連記事】

メニューを絞る
ざっくり言うと「人は選択肢が多いと選択できなくなる」という理論です。

クレープ屋というのは昔から決まって数十種類のメニューが並ぶのが当たり前ですよね?
でもこれはジャム理論から言うと良くない方法になります。
選択肢としては6種類くらいが良いとされているので、クレープも種類を絞ってみてはどうかということです。
実際にキャンプスクレープでは常時8種類前後で準備しており、日によってメニューを変えたりしています。
これが売上に貢献しているかは数字が無いので疑問ですが、少なくとも買い手からすると「選択しやすくなっている」のは間違いないでしょう。
僕はどのクレープ屋も昔から変わらないスタイル(メニューを数十種類そろえる)でいることが当たり前になっているのが嫌で、違う形にしようと決めていました。
改めて言いますがこれが正しいかどうかは分かりません。でも少なくとも僕はメニュー数を絞った方が良いと思っているし、他店との差別化は出来ています。
低価格メニューを出す
これは本当におすすめの手法です!!
僕は「今川焼き理論」と勝手に言っていますが、キャンプスクレープでは200円のお手頃クレープなるものを販売しています。
もちろんクレープが200円という強烈なインパクトがあり人気商品なのですが、これには売れる理由があります。
それはズバリ「200円ならいっか」という妥協精神が作れるからです。
ある日のことですが僕はホームセンターに行ったんですね。
そこで出店してたのが今川焼きの屋台でした。キッチンカーに興味がある僕は当然見に行くわけです。
売っていたのはひとつ120円の普通の今川焼きでした。
その時僕はお腹は空いていなかったし、特に買う理由は無かったのですが、気付いたら今川焼きを買っていました。
後でふと『何で買ったんだろうか?』と考えたのですが、理由は「120円だからいっか」なんですよ。
これこそが今川焼き理論です。
絶対に買いたいわけでは無いけれど、安いし経済的に負担が無いから「まあいっか」となったわけです。
低価格商品を扱うと『そんな商売して利益になるわけない』という声をたくさんいただきます。
そこで実際にやっている僕が今川焼き理論のメリットをご紹介します。
まず普通だったら買ってもらえないような人にも、興味を持ってもらえるということです。
クレープに興味がない人は、その先も永久にお客さんになることはありません。
しかしお試しでもひとつ買ってもらえさえすれば、意外な美味しさに気付いてまた買ってもらえるチャンスが生まれます。
これは実際にあったことですが、あるホームセンターで50代くらいのおじさんが僕に言ってくれました。
『クレープなんて買うことないけどよ、この前安かったから買ってみたらめちゃくちゃ旨くてよ、また買いに来たよ』とね。
つまり普通なら絶対に顧客になろうはずがない人を、リピーターにできたわけですね。
そして2つ目のメリットが行列のきっかけになるです。
人間というのは人が誰もいない所に行くのが怖いんです。
お店も一緒で、ガラガラの場所に一人で行くには勇気が入りますよね?
しかし一人でも並んでいると、その恐怖が一気になくなります。
「誰かいるから安心だ」という謎の気持ちが出来上がるからです。
お手頃クレープはその効果を出すのにうってつけで、お試しでクレープを食べてみたい人がまず並んで、それを見て他の人も抵抗なく列を作る。
これこそが今川焼き理論の真骨頂だと思います。
目の前だけ利益を見て「元が取れない」だとか「労力に見合わない」と言うのではなく、大局で見る目が大事ですね。
これはやってみて分かったことなので、完全に後付けですが、今川焼き理論には大きなメリットがあります。
調理工程をみせる
これは前述した「看板や装飾にこだわる」にかなり近いですが、つまりは視覚に訴えるということです。
あえてキッチンカーの中を見えるようにして、調理工程で「おいしそう、キレイ」と思わせることが出来れば満足度はグッと上がります。
中を見せるということは逆に下手に作ってしまうと、評価は下がり満足度も落ちます。つまりこの手法は上手に作れるということが大前提です。
上手に手際良く、いかにも何年もやっているかのように見せれるか。
僕はまだまだクレープを作り始めて日は浅いですが、素人がやっているように見えないよう調理中は手際の良さを意識し、堂々と振舞うようにしています。
そして衛生面は超大事ですね。汚い調理場だったらすべてが台無しです。見えるからこそ普段から清潔感は保ちましょう。
僕は予算の関係で仕方なく軽バンタイプのキッチンカーになったのですが、結果的には良かったです。
調理場が低く、もともと中が見やすいように設計されているからです。
軽トラタイプだと高さがあり中が見えづらいので、踏み台を設置するとか、モニターをつけるなどで調理工程を見えるようにすると良いですね!
出店場所を絞っていく
前述した「とにかくいろんな場所に出店する」を実行できたら、その中からさらに良い出店場所だけに絞っていきます。
特に重要なのは出店料です。
どんなに人通りが多い場所で売り上げが伸びても、出店料が高額なら残る利益は少なくなります。
出店場所はどんどん開拓していき、売り上げが伸びかつ出店料が安い場所を絞っていきましょう。
ホームページを作る
ホームページを持っていることは今の現代においては信用に繋がります。
ホームページが作られていてお店の素性がわかるというのは安心感があるんですね。
注意して欲しいのはこのホームページはお客さん向けではなく、店舗や企業に向けてのものです。
出店場所によっては出店を許可するまでに審査があります。出店場所の店舗が『ここのお店は本当に大丈夫なのかな?』と調査をするわけです。
ホームページを持っていると、ここでキッチンカーの特徴を一発で伝えられるというメリットがあります。
お店の写真やメニュー内容、これまでの実績などを一括で見せることができて魅力が伝わりやすいですよね。
そしてもちろん、クオリティーが高いホームページだと店舗側の信用も一緒に得られます。『ここは安心できる』とね!
このように「ホームページ」があるというのは、出店場所を広げるのにも大きな武器になります。
魅力を伝えるのにはブログも有効です。
でもよくある「アメブロ」は僕からするとちょっとプロ感がないので、今から無料で始めるなら「note」というサービスがおすすめです!
デザインがシンプルでカッコいいです。さらに記事を有料化できるなどのメリットもあるので、とりあえずnoteで始めておくことをおすすめです!

SNSやYouTubeをやる
まずSNSをやる1つ目のメリットは、出店情報を見て来てくれる方や、以前に購入してくれたお客さんがSNSを見てまた買いに来てくれるということです。
これは純粋に売上に繋がるだけではなく、応援の言葉をいただくなど、モチベーションがかなり上がります!
僕は毎日の出店をTwitterで発信していますが、多い日で5人くらいの方に『YouTube見てます』とか『Twitterフォローしてます』と声をかけてもらいます。
やっぱりかなり嬉しいですね!
2つ目のSNSのメリットは、お客さんと直接やりとりが出来るということです。
僕はよく購入していただいたお客さんから、インスタ経由でDMをもらうことがあります。
DMをくれる方は100%「おいしかった」などのお褒めの言葉をもらうのですが、その中に「もっとこうした方がいいと思いますよ」というアドバイスまでくれる人もいます。
SNSをやらない限り、こういった言いたいことを言える環境がないので、改善点を見つけるきっかけを失っています。
これはSNSだから良いんです!!
わざわざメールなんて絶対にしないし、SNSという気軽にメッセージが送れる環境が大事なんです!
そしてSNSやYouTubeではお店としてというよりも、個人として発信していくと良いでしょう。
なぜならキッチンカーで集めた信用は、もしキッチンカーを辞めたとしても個人の信用として残り続けるからです。
お店を応援してもらうのではなくて、自分自身を応援してもらえるようになれば、その後キッチンカー以外でも応援してもらえるはずです。
これが出来るのがSNSのすごい所です。だからキッチンカーを盛り上げるためにも、個人として応援してもらうためにも発信を頑張りましょう!!
キャッシュレスを導入する
まずはこちらの画像を見てください。
これはキャンプスクレープのPayPay利用履歴の一部です。
2月の2日間でPayPay利用者は25人いて、金額にすると25,000円にも及んでいます。
つまり今の時代、これほどまでにキャッシュレスを使う人がいるということです。しかもこれはPayPayだけの利用者なので、他のキャッシュレスを含めると、もう無視できない規模になっています。
もちろんこの中には現金をほとんど持ち歩かない人もいるので、キャッシュレスを導入しないということは、この層をまるまる放棄することになってしまします。
というわけで、PayPayだけでもキャッシュレス は絶対に導入しましょう。
【関連記事】

同じ場所に出店しすぎない
どうしても売上が伸びる場所だと分かると、たくさん出店したくなりますよね?
でもそれだと売上が落ちる可能性があります。
なぜかと言うと、同じ場所に出店しすぎると希少価値が薄まるからです。
つまりお客さんからすると「いつもいるんだから、別に今買わなくても良いよね?」という気持ちが働くんです。
キッチンカーはいろんな場所で出店できるのがメリットなので、各地で希少価値をもった方が絶対に良いです。
「たまにしかいないから今買っておかないと」こう思わせることが出来れば、きっと売上は伸びます!
僕は各地で週1回の出店にするようにしています。つまり出店場所は少なくても6ヶ所くらいは欲しいところですね。
曜日が決まっていると、毎回キッチンカー目当てで来てくれる人もいます。僕の場合、週に1回のクレープだから喜ばれるのかもしれませんね。
ぜひ希少価値を意識してみてください。
まとめ
ではいかがだったでしょうか!?
僕が実践して良かったと思うキッチンカー戦略を紹介しました。
まとめるとこんな感じです。
- とにかく1回いろんな場所に出店してみる
- 看板や装飾にこだわってプロ感を出す
- メニューは絞ってみる
- 低価格のメニューを出す
- 調理工程を見えるようにする
- 条件の良い出店場所だけに絞る
- ホームページを作る
- SNSを頑張る
- キャッシュレスを導入する
- 同じ出店場所は週1回のみ
何回も言うように、あくまで僕がやってみて『良かったなあ』と思うことです。
しかしそんなに間違ったことは言ってないと思うので、キッチンカーをやってみたい、キッチンカーで売上を伸ばしたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください!!
それでは今回はここまでです。長くなりましたが、最後まで読んでくれてありがとうございます。
それではまた次回の記事をお待ちください。またね!
コメント